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「デリエール・ル・ミロワール特集」No.90-91、No.201 チリダ

【作品のご紹介】

「デリエール・ル・ミロワール」特集、第3弾の今月は、20世紀を代表する彫刻家、エデュアルド・チリダを取り上げたNo.90-91とNo.204をご紹介いたします。

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Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.90-91
年代:1956年
技法: イラストレーション(チリダによる木版に基づく計3点)
シートサイズ: 38×28cm(シングルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



鉄やコンクリート、石などの堅固で重厚な素材を用いた大型のモニュメントで知られる20世紀を代表する彫刻家、チリダ。
1924年、スペインのバスク地方に生まれ、一度はマドリード大学で建築を学びますが、23歳で彫刻家へ転向しました。
1948年にはパリへアトリエを構え、粘土や石膏を素材として制作を開始します。
そして1951年以降は、スペインの伝統的な鉄の鍛造工法を取り入れた抽象彫刻の世界において、頭角を現すようになったのでした。

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1954年のマドリードでの初個展に続き、1956年にはパリのギャラリー・マーグにて彫刻27点を発表しました。
その際の図録として発刊された本誌には、チリダによる木版画に基づく3点のイラストレーションと、フランスの哲学者ガストン・バシュラールのテキスト「Le cosmos du Fer(鉄の宇宙)」が収められています。

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大型の彫刻作品だけでなく、版画制作にも熱心に取り組んだチリダ。
こちらの号では1950年代の貴重な初期作品の絵柄を、同年の出品作品の図版とともにお楽しみいただけます。



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Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.204
年代:1973年
技法: オリジナル・リトグラフ(表紙を含むダブルページ計3点)
シートサイズ: 38×56cm(ダブルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



こちらのNo.204は、マドリードの美術館での彫刻作品の発表に併せて刊行されました。
デリエール・ル・ミロワールのために描き起こされたオリジナル・リトグラフ3枚が収録された大変貴重な一冊です。
1978年に同市のカステリャーナ通りに公共設置されたコンクリート製の作品「出会いの場所Ⅲ」(1971年)のプランや制作過程をたどる写真資料、2人のスペインの詩人、ガブリエル・セラヤとサンティアゴ・アモンによるテキストも盛り込まれた充実の内容。
世界各国にパブリック・アートを残したチリダの、大規模な制作プロジェクトの片鱗を窺い知ることができます。

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チリダの生み出す形体は、一見冷たく無機質で、風景の中で異質な存在感を放つかのように思われます。
しかしひとたび空間の中に置かれると、周囲の景色と心地よい調和を奏で、いつの間にか自然や日常と共存していく不思議な魅力を湛えています。

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デリエール・ル・ミロワールで見ることのできる版画作品には、力強い線やいくつもの突起を持つユニークな形体が描かれています。
チリダは自身の作品を「抽象」ではなく、むしろ「リアリズム」であると主張したと言われています。

眺めていると無意識に指でなぞってみたくなるリズミカルなモノクロの世界。
お好みの版画は、ブックとしてだけでなく、額に入れてもお楽しみいただけます。
デザイン的な抽象モチーフは、スタイリッシュで飽きの来ないお部屋のアクセントとしてもおすすめです。

同時代に、作家自らが刊行に携わって作られた同誌。
ご興味のある方はぜひ海画廊までお問い合わせ・お立ち寄りくださいませ。

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by umigallery-san | 2017-09-25 12:42 | アートブック
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