ブログトップ

海画廊 今月のおすすめ

umisan4.exblog.jp

松谷武判 水彩・版画作品

【作品のご紹介】

いつの間にか街はすっかり秋めいて、ここ東京は紅葉の見頃が待ち遠しい季節となりました。

3回連続でお届けしました「デリエール・ル・ミロワール特集」も、ここでちょっとひと休み。
今回は、日本の現代美術界を牽引するアーティスト、松谷武判の作品をご紹介いたします。


d0131874_15142142.jpg

Title:繁殖の夢
年代:1973年
技法:シルクスクリーン
イメージサイズ: 70.5×52.8cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください


1960年の具体美術展に、ビニール系の接着ボンドを用いた半立体状の作品を出品してデビュー。
その革新的な表現が吉原治良に見出され、1960年代からは前衛美術集団「具体」の中心メンバーとして活動を始めるようになりました。

d0131874_15142463.jpg

Title:OBJECT B
年代:1971年
技法:版画
イメージサイズ: 63.5×51.6cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください


1966年に渡仏し、パリにアトリエを構えた松谷武判。
1970年代半ばになると、紙と鉛筆による白黒の世界で“日本的な美意識”を魅せる作風へと到達し、以来「モノクローム」を重要なテーマとして追求し続けています。


ねっとりと垂れ下がる有機的なカタチ。
つややかな光沢。

シートでご紹介中のこちらの2点、どちらも1970年代の貴重な版画作品です。


d0131874_15125608.jpg


Title: SUMMER-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


こちらは2000年に描かれた四季のシリーズから、「SUMMER」、「AUTUMN」、「SPRING」の3点。


d0131874_15130712.jpg


Title: AUTUMN-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


画像では分かりづらいのですが、濃い黒色の部分は、作家特有のビニールのような質感で描かれています。


d0131874_15141842.jpg

Title: SPRING-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


こちらの作品、黒とシルバーの額縁を合わせてみたところ、とてもクールですっきりとした印象になりました。


d0131874_12505956.jpg


小さめサイズのため、壁に吊金具を設置するのが難しい場合でも、このように台の上に立て掛けて飾っていただくこともできます。


d0131874_15223106.jpg


2点並べて展示するとこのようなイメージ。
リズム感も生まれて、いっそう素敵な空間作りができるのではないでしょうか?


d0131874_12441304.jpg

d0131874_12441990.jpg


松谷武判はただいまヴェネチアにて開催中の「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」に国際招待作家として参加しています。
今後ますます世界的にも注目が高まりそうですね!

ご紹介しました作品は、海画廊の店頭にてご覧いただけます。
どうぞお気軽にお立ち寄り・お問い合わせくださいませ。



松谷武判 Takesada MATSUTANI

1937年 大阪に生まれる
1954年 大阪市立工芸高校日本画科入学
1960年 具体美術協会展に出品
1966年 フランス政府留学生選抜第1回毎日美術コンクールでグランプリを受賞し、渡仏
1967年 S.W.ヘイターの版画工房「アトリエ17」に入門
1670年 独立し、モンパルナスにシルクスクリーン版画工房を作る
2002年 西宮市民文化賞受賞
2017年 第57回ヴェネチア・ビエンナーレに参加

現在、パリと西宮の工房を行き来しながら活動を続ける。



新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
↓↓↓




お問い合わせはこちらへお願いします。
↓↓↓
UMIGALLERY
info@umigallery.net
千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-20:00) 年中無休

[PR]
# by umigallery-san | 2017-10-12 12:52 | 日本人作家 抽象

「デリエール・ル・ミロワール特集」No.90-91、No.201 チリダ

【作品のご紹介】

「デリエール・ル・ミロワール」特集、第3弾の今月は、20世紀を代表する彫刻家、エデュアルド・チリダを取り上げたNo.90-91とNo.204をご紹介いたします。

d0131874_17261635.jpg




Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.90-91
年代:1956年
技法: イラストレーション(チリダによる木版に基づく計3点)
シートサイズ: 38×28cm(シングルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



鉄やコンクリート、石などの堅固で重厚な素材を用いた大型のモニュメントで知られる20世紀を代表する彫刻家、チリダ。
1924年、スペインのバスク地方に生まれ、一度はマドリード大学で建築を学びますが、23歳で彫刻家へ転向しました。
1948年にはパリへアトリエを構え、粘土や石膏を素材として制作を開始します。
そして1951年以降は、スペインの伝統的な鉄の鍛造工法を取り入れた抽象彫刻の世界において、頭角を現すようになったのでした。

d0131874_17261703.jpg


1954年のマドリードでの初個展に続き、1956年にはパリのギャラリー・マーグにて彫刻27点を発表しました。
その際の図録として発刊された本誌には、チリダによる木版画に基づく3点のイラストレーションと、フランスの哲学者ガストン・バシュラールのテキスト「Le cosmos du Fer(鉄の宇宙)」が収められています。

d0131874_17261792.jpg


大型の彫刻作品だけでなく、版画制作にも熱心に取り組んだチリダ。
こちらの号では1950年代の貴重な初期作品の絵柄を、同年の出品作品の図版とともにお楽しみいただけます。



d0131874_17282185.jpg




Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.204
年代:1973年
技法: オリジナル・リトグラフ(表紙を含むダブルページ計3点)
シートサイズ: 38×56cm(ダブルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



こちらのNo.204は、マドリードの美術館での彫刻作品の発表に併せて刊行されました。
デリエール・ル・ミロワールのために描き起こされたオリジナル・リトグラフ3枚が収録された大変貴重な一冊です。
1978年に同市のカステリャーナ通りに公共設置されたコンクリート製の作品「出会いの場所Ⅲ」(1971年)のプランや制作過程をたどる写真資料、2人のスペインの詩人、ガブリエル・セラヤとサンティアゴ・アモンによるテキストも盛り込まれた充実の内容。
世界各国にパブリック・アートを残したチリダの、大規模な制作プロジェクトの片鱗を窺い知ることができます。

d0131874_17282154.jpg


チリダの生み出す形体は、一見冷たく無機質で、風景の中で異質な存在感を放つかのように思われます。
しかしひとたび空間の中に置かれると、周囲の景色と心地よい調和を奏で、いつの間にか自然や日常と共存していく不思議な魅力を湛えています。

d0131874_17282149.jpg



デリエール・ル・ミロワールで見ることのできる版画作品には、力強い線やいくつもの突起を持つユニークな形体が描かれています。
チリダは自身の作品を「抽象」ではなく、むしろ「リアリズム」であると主張したと言われています。

眺めていると無意識に指でなぞってみたくなるリズミカルなモノクロの世界。
お好みの版画は、ブックとしてだけでなく、額に入れてもお楽しみいただけます。
デザイン的な抽象モチーフは、スタイリッシュで飽きの来ないお部屋のアクセントとしてもおすすめです。

同時代に、作家自らが刊行に携わって作られた同誌。
ご興味のある方はぜひ海画廊までお問い合わせ・お立ち寄りくださいませ。

新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
↓↓↓




お問い合わせはこちらへお願いします。
↓↓↓
UMIGALLERY
info@umigallery.net
千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-20:00) 年中無休

[PR]
# by umigallery-san | 2017-09-25 12:42 | アートブック

【デリエール・ル・ミロワール特集】No.39-40、No.98 ジャコメッティ

【作品のご紹介】

今回は、「デリエール・ル・ミロワール」特集の第2弾として、ジャコメッティを取り上げたNo.39-40とNo.98をご紹介いたします。

d0131874_16002980.jpg
「STANDING STATUES IN STUDIO」



Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.39-40
年代:1951年
技法: リトグラフ(計3点のオリジナル・リトグラフ、内1点はダブルページ)
シートサイズ: 38×28cm(シングルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



d0131874_16002963.jpg
「MAN WALKING IN THE STUDIO」

前回お送りしましたNo.127から遡ること10年。
同誌がジャコメッティをフォーカスした最初の号です。
1951年は、「デリエール・ル・ミロワール」の出版元であるギャラリー・マーグにて、パリで初のジャコメッティの個展が開催された記念すべき年でもあります。

d0131874_16002879.jpg
「ANNETTE, HORSE, STOOL」

3点のオリジナル・リトグラフと、ミシェル・レリスによるテキストが収録されているこちらの号。
個展に出品された彫刻36点、絵画18点の作品目録も挿入されており、展覧会図録の目的で作られたという記述が残っています。



d0131874_14261246.jpg
「MAN STANDING」



Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.98
年代:1957年
技法: リトグラフ(計3点のオリジナル・リトグラフ、内1点はダブルページ)
シートサイズ: 38×28cm(シングルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



d0131874_14261286.jpg
「HEAD OF MAN」

No.98には、3枚のオリジナル・リトグラフと、ジャン・ジュネによるテキスト「ジャコメッティのアトリエ」が収録されています。
芸術家や哲学者、文学者など、数多くの文化人と親交のあったジャコメッティ。
中でもフランスの小説家であり詩人のジャン・ジュネとは特に深い友人関係を築き、たとえ制作中であったとしても自由にアトリエを出入りすることを許すほどの間柄だったそうです。

d0131874_14262043.jpg
「THE STUDIO WITH BOTTLES」

自身のアトリエの風景なのでしょう。
作業台の傍らに、イーゼルや画布などが無造作に散らばっています。
ジャコメッティが今まさにこの場所で、一心不乱に格闘しながら創作している一瞬を切り取ったかのように感じられる絵柄です。

「雑誌」は、今も昔もその時代の最新のトピックを読者へ伝える重要なメディアでした。
ジャコメッティが生きた同時代の空気を、長い年月が経った今、こうして手に取り感じることが出来るのが「デリエール・ル・ミロワール」のようなヴィンテージ・アートブックの魅力です。

今回ご紹介いたしました2誌は、ただいま海画廊にてご覧いただけます。

ご興味お持ちいただきましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。



新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
↓↓↓


お問い合わせはこちらへお願いします。
↓↓↓
UMIGALLERY
info@umigallery.net
千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-20:00) 年中無休

[PR]
# by umigallery-san | 2017-09-02 12:43 | アートブック

【デリエール・ル・ミロワール特集】No.127 ジャコメッティ

【作品のご紹介】
d0131874_17561113.jpg
「NUDE」



Title: 「デリエール・ル・ミロワール」No.127
年代:1961年
技法: リトグラフ(計14点のオリジナル・リトグラフ、内3点はダブルページ)
シートサイズ: 38×28cm(シングルページ大)
サイン: 無
プライス: お問い合わせください



「今月のおすすめ」ブログでは、今回より数回に渡り、世界的に有名な美術雑誌「デリエール・ル・ミロワール」に焦点を当てお届けいたします。
初回は、ただいま東京・国立新美術館にて回顧展が開かれている「ジャコメッティ」を特集した号のご紹介です。


d0131874_17570002.jpg
「SEATED MAN AND SCULPTURE」


「DERRIERE LE MIROIR(仏語で“鏡の裏側”の意)」は、パリのギャラリー・マーグの創業者エメ・マーグが編集した版画専門誌で、1946年~1982年までの37年間に計253号が発行されました。
他の美術雑誌とは一線を画し時代を超えて高く評価される所以は、数多くの著名なアーティストによるオリジナル版画が収録されている点にあります。
d0131874_18134432.jpg

シャガール、ピカソ、ミロ、ブラックら言わずと知れた巨匠たちや、当時の気鋭の現代美術作家がこぞって作品を提供した同誌は、世界中のコレクターたちに愛され続けてきました。
d0131874_18140470.jpg


スイスに生まれ、フランスで活動したアルベルト・ジャコメッティは、ギャラリー・マーグと非常に親しい関係にあり、マーグ財団美術館の設立のために多数の彫刻や絵画、版画を寄贈しました。
「デリエール・ル・ミロワール」に幾度も彼の特集が組まれたのもこうした交流あってこそなのでしょう。

d0131874_17575963.jpg

「STUDIO WITH SCULPTURES」

今回ご紹介する「No.127号」には、計14点のオリジナル・リトグラフが収録されています。
哲学者・矢内原伊作はジャコメッティの良き理解者であると共にたびたび作品のモデルを務めたことでも知られており、本誌にはテキストも寄稿しています。


「目に見えるものを、見えるままに写し取ること」。
ジャコメッティは彫刻・絵画、いずれにおいてもこの信念に基づき、ストイックなまでの探求と葛藤を続けたアーティストでした。
単なる写実ではなく、描く対象そのものを掴み取ろうとする創作の姿勢は、描いては消し、という線描の痕跡にはっきりと見て取ることができます。

コンディション良好の完本でのご紹介が可能でございます。
ブックとして楽しむも良し、1点額装して気分に応じて作品を入れ替えて飾るも良し。

海画廊へお越しいただけましたら実際にお手に取ってご覧いただけます。
8月末まで絶賛開催中の「夏のアートセール」と併せて、ぜひお気軽にお立ち寄りの上、スタッフまでお声掛けくださいませ。

皆様のご来廊、お問い合わせをお待ちしております。


新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
↓↓↓




お問い合わせはこちらへお願いします。
↓↓↓
UMIGALLERY
info@umigallery.net
千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-20:00) 年中無休

[PR]
# by umigallery-san | 2017-08-08 12:54 | アートブック

土橋醇 ミクストメディア・版画作品

【作品のご紹介】

厳しい暑さが続いております。
夏本番目前のこの時期、涼しいギャラリーで、またはお部屋のPCやスマートフォンで、気軽にアート鑑賞に浸ってみてはいかがでしょうか。

「今月のおすすめ」ブログ、今回はクールな色彩が魅力の土橋醇の作品をご紹介いたします。

d0131874_14554948.jpg

Title: 作品
年代:
技法: 紙にミクストメディア
イメージサイズ: 27×44cm
サイン: 有
プライス: お問い合わせください


土橋醇は、東京美術学校(現・東京藝術大学)油画科を卒業すると、フランスへ渡り、アカデミー・ランソンへ入門します。
ナビ派の創設者ポール・ランソンが立ち上げた私塾「アカデミー・ランソン」は、梅原隆三郎や宮本三郎、高畠達四郎ら日本を代表する多くの洋画家たちがこぞって通った名門の学びの場でした。

日本に居を構え、光風会会員として活動していた1940年代~50年代初頭に残された作品は、西洋絵画の影響を受けた明るい色彩の具象画が中心でした。

d0131874_16413440.jpg

Title: Untitled
年代:1963年頃
技法:版画
イメージサイズ:43×55.5cm
サイン: 有
コンディション:若干の折れ跡有(詳しくはお問い合わせください)
プライス: お問い合わせください


1953年に再び渡仏し、以後20年間制作の拠点をパリに置くと、作風は大きな変化を見せました。

落ち着きのある色彩で描かれたデザイン性豊かな抽象画は、たちまちフランスの地で人気を博すようになります。
サロン・ドートンヌやサロン・ド・メ展を中心に、数々の国際展や個展にて発表を重ね、その名は広く知られるようになっていきました。

モノトーンの世界の中から浮かび上がる明るい光やシルエット。
都会の夜の情景でしょうか。
あるいは何か具体的なものをそこに見出そうとする必要はないのかもしれません。

私たちの想像力を掻き立てられる深遠な抽象世界は、日常から一歩離れた自由な気分を堪能させてくれるのではないでしょうか。

d0131874_18052830.jpg

ただいま海画廊では8月末まで「夏のアートセール」を開催しております。
特別価格でご紹介可能な作品も多数ございます。

土橋醇の作品と併せて、お気に入りの一枚を見つけにぜひ足をお運びくださいませ。

皆様のお越しをお待ち申し上げております。


土橋 醇 Jun DOBASHI

1910年 東京に生まれる
1938年 東京美術学校油画科卒業後、フランスへ渡りアカデミー・ランソンに学ぶ
1940年 一度帰国し、ベトナム、カンボジア、ラオスへ外務省から派遣される
1946年 光風会会員となる
1952年 光風会展にて特賞を受賞
1953年 再び渡仏し、以後20年間パリで制作を続ける
1978年 福島にて死去

作品は東京国立近代美術館、パリ国立近代美術館、サンフランシスコ美術館、ミネアポリス美術館、ルクセンブルク国立美術館他、多数の美術館に収蔵されている。


新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
↓↓↓




お問い合わせはこちらへお願いします。
↓↓↓
UMIGALLERY
info@umigallery.net
千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-20:00) 年中無休

[PR]
# by umigallery-san | 2017-07-19 18:31 | 日本人作家 抽象