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海画廊 今月のおすすめ

umisan4.exblog.jp

関根伸夫 位相絵画

【作品のご紹介】

春本番、ここ東京ではいつの間にか桜の季節も過ぎ、爽やかな新緑が街を彩る頃となりました。
年度初めで新しい環境を迎えられた方もたくさんいらっしゃることと思います。

私ども海画廊が運営する「軽井沢現代美術館」は、4月26日に今期のオープンを迎えます。
今回のブログでは、当館の今年の企画展「もの派の作家たち ー関根伸夫を中心にー」にちなみ、関根伸夫の位相絵画をピックアップいたします。

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Title: 不定のもの
年代: 1988年
技法: 金箔
サイズ: 8号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


関根は、「もの派」誕生のきっかけとなったデビュー作《位相-大地》以来、「位相」の概念をテーマにさまざまなスタイルで作品の発表を行っています。
あまり聞きなじみのない「位相」という言葉は、造形物を周囲の環境に応じて形を変え得るものだ、とする考え方を意味します。
平面や立体、大規模なインスタレーションなどによって展開される作品群の中でも、今回ご紹介する「位相絵画」は、関根の画業を象徴する代表的なシリーズです。

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Title: 黒いフレーム
年代: 1992年
技法: 金箔
サイズ: 8号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


《不定のもの》は、画面中央にぽっかりと穴が開き、くり抜かれたパーツがそばに貼り付けられています。
一方《黒いフレーム》では、一度切り取られ、再度貼り付けられた右下の黒い枠が、表面に残された無数のタッチと共に画面に緊張感を与えています。
同様に《ダ円の風景》でも、作品の表面と格闘する作家の痕跡を見て取ることができるでしょう。

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Title: ダ円の風景
年代: 1988年
技法: 黒銀箔
サイズ: 6号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


切り取った作品の部分を再び画面上に配置したり、表面を引っかいたりしても、結果的に創作の前後で作品の「物体」としての容積や総量に何ら変更は生じていません。
こうした状態で最後に金箔や黒銀箔でコーティングし、作品として完結させる、という「位相絵画」シリーズ。
作家の手が加わることで生まれた新しいビジョンは、鑑賞者に、作品の持つ実在性を強く意識させます。

ゴールドの作品は、とても鮮やかな光沢が美しく、黒銀箔の作品はシックでクールな雰囲気をお楽しみいただけます。
その時の気分で見え方や感じ方が変わるのも抽象作品の醍醐味です。
海画廊の店頭にてご紹介可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせ・ご来廊くださいませ。

軽井沢現代美術館では、4月26日~11月24日の会期中、関根伸夫に加え、「もの派」の作家計6名による個性豊かな作品を企画展示いたします!
詳細はこちら↓↓↓

GWなどの行楽シーズン、お近くにお越しの機会がございましたらぜひご来館くださいませ。
皆さまのお越しをスタッフ一同お待ち申し上げております。




関根 伸夫 Nobuo SEKINE

関根伸夫氏が2019年5月13日にお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

1942年 埼玉県に生まれる
1968年 多摩美術大学大学院油画研究科修了
第1回現代日本野外彫刻展に「位相‐大地」を出品
1970年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加、その後2年間滞欧
1973年 環境美術研究所設立
1978年 ヨーロッパ3カ国巡回個展開催
1987年 「位相絵画展」を日本で巡回
2002年 韓国釜山ビエンナーレ、彫刻プロジェクト参加
2012年 「東京1955-1970展」(ニューヨーク近代美術館)にて特集展示
2019年 カリフォルニア州にて死去。

その他、展覧会歴、各国美術館への収蔵作品多数。


新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
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by umigallery-san | 2019-04-15 10:48 | 日本人作家 抽象
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