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海画廊 今月のおすすめ

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カテゴリ:日本人作家 抽象( 67 )

佐野ぬい 油彩作品

【作品のご紹介】

連日の雨模様に、梅雨明けが待ち遠くなるこの頃。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。

ただいま海画廊では、店頭一部改装に伴い、「サマーアートフェア」を開催しております。
一万円台からの額付きポスターや、最大50%オフの版画など、人気作家によるアート作品を破格のお値段で展示販売中!
明るく爽やかな一枚を飾って、来たる夏をパワフルに乗り切ってみてはいかがでしょうか。
8月末までの期間限定ですので、ぜひお早めにお立ち寄りくださいませ。

さて、今月のブログでは、これからの暑い季節にぴったりの作品を2点ご紹介いたします。

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Title: レエール・デュダン
技法: キャンバスに油彩
サイズ: 80.3×80.3cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


作者は佐野ぬい。
青森に生まれ、女子美術大学を卒業後は、女流画家協会展や読売アンデパンダン展、新制作展などの団体展への参加や、国内外での個展を精力的に重ねます。
母校の女子美術大学で教鞭を取り、後に学長へ就任して後進の指導にも当たりました。

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「青の画家」として知られ、生み出された数々の抽象作品は、青という色そのものの追求をテーマとしています。
25号サイズの本作は、ニュアンスの異なるいくつもの「佐野ぬいブルー」と、所どころに効果的に忍ばせた赤や黄色、緑などの色彩がとても美しい調和を奏でています。
やわらかに包み込まれるような広がりを感じる作品です。

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Title: New York Grey
年代: 1991年
技法: ボードに油彩、コラージュ
サイズ: 39×47cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


こちらは佐野ぬいの作品の中では珍しく、グレーが基調となっています。
英字新聞がコラージュされ、鉛筆によるタッチも施された洒落た仕上がりになっております。
全体に明るい色合いなので、ご自宅やオフィス、お店のディスプレイなどにも大変おすすめです。

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生活空間の一部に馴染みやすく、飽きが来ないのが抽象画の魅力です。
貴重な一点ものの作品を、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
たくさんの方のご来廊を、スタッフ一同心よりお待ちしております!





佐野ぬい Nui SANO

1932年 青森に生まれる
1953年 女流画家協会アンデパンダン展初出品
1955年 女子美術大学芸術学部洋画科卒業
1961年 女子美術大学にて1998年まで教鞭を取り続ける
2007年 女子美術大学学長就任
2012年 瑞宝中綬章受賞






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千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
(10:00-19:00) 年中無休

by umigallery-san | 2019-07-17 16:44 | 日本人作家 抽象

田中敦子 ドローイング作品

【作品のご紹介】

新緑が美しい季節、街を歩けば早くも暑さを感じる頃となりました。
ただいま海画廊では、「新緑アートフェア アート&アートブック」を開催しております!
爽やかな初夏のお部屋作りにおすすめの人気作家による絵画・版画作品の他、今回はカタログレゾネや版画入り作品集などの貴重なアートブックも一部特別価格にてご紹介しております。
5月末頃までの期間限定でのフェアとなりますので、この機会をお見逃しのないよう、ぜひお立ち寄りくださいませ。

さて、今月のブログでは、田中敦子による貴重なドローイング作品をご紹介いたします。

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Title: 作品
年代: 2001年
技法: 紙にオイルパステル
サイズ: 15×10cm
サイン:有 (作品登録カード付)
プライス: お問い合わせください


戦後を代表する美術運動「具体」の中心メンバーとして活躍した田中敦子。
代表作の「電気服」や「ベル」は、具体の精神を反映させつつも、パフォーマンスやオブジェといったジャンルを超えた斬新な表現を実現しているとして、国際的にも高い脚光を浴びました。
中でも、色とりどりの点滅する電球・管球を服状に仕立てた作品「電気服」は、1950年代後半以降の田中の創作の方向性を位置づける需要な役割を担いました。
生涯数多く残した、電球と配線を象徴的に描いた抽象絵画は、鮮やかな色彩とうねるような線が画面上で絡み合い、一度観たら忘れられない強烈な印象を与えます。

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今回ご紹介する作品も、同様に「電気服」をイメージソースとした1枚です。
葉書サイズほどの小さな紙いっぱいに張り巡らされた青系の円と線。
現代社会の複雑さや混沌を感じさせながらも、爽やかな色合いや小品ならではの可愛らしさをもお楽しみいただける絵柄です。
ホワイトのペイントが施された作品を引き立てる上質な額をお付けしております。

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お部屋やオフィスに、大切な方への贈り物に、個性あふれる貴重なアート作品はいかがでしょうか。
ただいまこちらの作品は海画廊の店頭にてご覧いただけますので、どうぞお気軽にご来廊くださいませ。





田中 敦子 Atsuko TANAKA

1932年 大阪に生まれる
1951年 京都市立美術大学中退。その後大阪市立美術館付設美術研究所に通い、金山明と出会う
1955年 具体美術協会に参加
1956年 電球を用いた服状の作品「電気服」を発表
1993年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加
2001年 国内初となる大規模な回顧展が開催
2005年 奈良にて死去




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by umigallery-san | 2019-05-14 12:06 | 日本人作家 抽象

関根伸夫 位相絵画

【作品のご紹介】

春本番、ここ東京ではいつの間にか桜の季節も過ぎ、爽やかな新緑が街を彩る頃となりました。
年度初めで新しい環境を迎えられた方もたくさんいらっしゃることと思います。

私ども海画廊が運営する「軽井沢現代美術館」は、4月26日に今期のオープンを迎えます。
今回のブログでは、当館の今年の企画展「もの派の作家たち ー関根伸夫を中心にー」にちなみ、関根伸夫の位相絵画をピックアップいたします。

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Title: 不定のもの
年代: 1988年
技法: 金箔
サイズ: 8号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


関根は、「もの派」誕生のきっかけとなったデビュー作《位相-大地》以来、「位相」の概念をテーマにさまざまなスタイルで作品の発表を行っています。
あまり聞きなじみのない「位相」という言葉は、造形物を周囲の環境に応じて形を変え得るものだ、とする考え方を意味します。
平面や立体、大規模なインスタレーションなどによって展開される作品群の中でも、今回ご紹介する「位相絵画」は、関根の画業を象徴する代表的なシリーズです。

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Title: 黒いフレーム
年代: 1992年
技法: 金箔
サイズ: 8号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


《不定のもの》は、画面中央にぽっかりと穴が開き、くり抜かれたパーツがそばに貼り付けられています。
一方《黒いフレーム》では、一度切り取られ、再度貼り付けられた右下の黒い枠が、表面に残された無数のタッチと共に画面に緊張感を与えています。
同様に《ダ円の風景》でも、作品の表面と格闘する作家の痕跡を見て取ることができるでしょう。

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Title: ダ円の風景
年代: 1988年
技法: 黒銀箔
サイズ: 6号
サイン:有
プライス: お問い合わせください


切り取った作品の部分を再び画面上に配置したり、表面を引っかいたりしても、結果的に創作の前後で作品の「物体」としての容積や総量に何ら変更は生じていません。
こうした状態で最後に金箔や黒銀箔でコーティングし、作品として完結させる、という「位相絵画」シリーズ。
作家の手が加わることで生まれた新しいビジョンは、鑑賞者に、作品の持つ実在性を強く意識させます。

ゴールドの作品は、とても鮮やかな光沢が美しく、黒銀箔の作品はシックでクールな雰囲気をお楽しみいただけます。
その時の気分で見え方や感じ方が変わるのも抽象作品の醍醐味です。
海画廊の店頭にてご紹介可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせ・ご来廊くださいませ。

軽井沢現代美術館では、4月26日~11月24日の会期中、関根伸夫に加え、「もの派」の作家計6名による個性豊かな作品を企画展示いたします!
詳細はこちら↓↓↓

GWなどの行楽シーズン、お近くにお越しの機会がございましたらぜひご来館くださいませ。
皆さまのお越しをスタッフ一同お待ち申し上げております。




関根 伸夫 Nobuo SEKINE

関根伸夫氏が2019年5月13日にお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

1942年 埼玉県に生まれる
1968年 多摩美術大学大学院油画研究科修了
第1回現代日本野外彫刻展に「位相‐大地」を出品
1970年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加、その後2年間滞欧
1973年 環境美術研究所設立
1978年 ヨーロッパ3カ国巡回個展開催
1987年 「位相絵画展」を日本で巡回
2002年 韓国釜山ビエンナーレ、彫刻プロジェクト参加
2012年 「東京1955-1970展」(ニューヨーク近代美術館)にて特集展示
2019年 カリフォルニア州にて死去。

その他、展覧会歴、各国美術館への収蔵作品多数。


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by umigallery-san | 2019-04-15 10:48 | 日本人作家 抽象

靉嘔 ミクストメディア作品

【作品のご紹介】

猛暑の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ただいま海画廊では、「サマーアートセール」を開催しております。
デュフィやカトラン、元永定正、山本容子ほか、国内外の人気アーティストの作品を、一部最大30%オフの特別価格にてお求めいただけます。
8月末までの期間限定フェアとなりますので、この機会をお見逃しのないよう、ぜひご来廊くださいませ!


さて、今月のブログでは、靉嘔(アイオー)の新入荷作品をご紹介いたします。


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Title: 握手を
年代: 1983年
技法: 紙にミクストメディア
サイズ: 31×28.5cm
サイン:有
プライス: Sold Out


1950年代より、自由な美術界の在り方を提唱した「デモクラート美術家協会」に参加し、明るい色彩の油彩などを制作して早くから注目を集めていた靉嘔。
同協会の解散を機にニューヨークへ渡ると、前衛芸術家集団「フルクサス」のメンバーとして、パフォーマンスやインスタレーションなど、絵画にこだわらない表現の幅を広げていきました。
1960年代になると、人物や動植物、日用品、あるいは模様で埋め尽くされた抽象世界など、あらゆるものを虹のスペクトルに還元した絵画・版画に着手します。
生き生きとしたエネルギーに満ち溢れる七色の世界は、ヴェネチア・ビエンナーレでの発表を経て、たちまち観衆を惹きつけ、「虹のアーティスト」として国内外で高く評価されるようになりました。


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今回ご紹介する作品は、よく知られているレインボー作品とは少し趣を異にした、珍しい1枚です。
厚みのある透明の樹脂でラインが描かれ、生じたマス目の部分には淡く明るい着彩が施されています。
サインと年記も、同様の樹脂で書き込む懲りよう。

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まるでステンドグラスを思わせる、優しく包み込まれるような色彩です。
少し飴色がかった樹脂は表面がツヤツヤと輝き、涼しげな印象を与えています。


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靉嘔は、愛し合うカップルや咲き誇る花々、ダイナミックに描かれた生き物たちなどをしばしば題材として取り上げ、溢れ出るほどの生命の鼓動を作品として表現してきました。

「握手を」という画題の本作品、複雑に絡み合う樹脂や、ぶつかり混ざり合う色によって、私たちと他者との関わり合いを示唆しているようにも思えます。


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作品を引き立てる上質な白木の額縁に入っております。
「虹」にこだわり、今もなお探求を続けているアーティスト、靉嘔の貴重な一点ものの作品です。

ご興味がございましたらどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。



靉嘔 Ay-O

1931年 茨城に生まれる
1953年 瑛九の創設した「デモクラート美術家協会」に参加
1954年 東京教育大学教育学部芸術学科卒業
1958年 渡米
1962年 「フルクサス」の活動に参加
1966年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加
1971年 サンパウロ・ビエンナーレにて受賞
1995年 紫綬褒章受章




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by umigallery-san | 2018-07-23 10:06 | 日本人作家 抽象

今井俊満 油彩作品

【作品のご紹介】

ここ関東も梅雨入りが発表され、じめじめと蒸し暑い季節となって参りました。

今月は、来たる夏にふさわしい、パワーみなぎる1枚をご紹介いたします。


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Title: Untitled
年代: 1963年
技法: 紙に油彩
サイズ: 32×25cm
サイン:有
プライス: Sold Out


作者は今井俊満。

1940年代半ば頃のヨーロッパを中心とした各国では、絵の具をキャンバスに激しく叩き付けるように厚塗りする抽象芸術が旋風を巻き起こしていました。
1952年に渡仏した今井は、留学中にフランスでのこうした運動に相当する「アンフォルメル」に日本人初として加わります。
そして、制作だけでなく同派の数々の優れた作家たちを日本に紹介した点でも大変大きな功績を残したのでした。


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1980年代以降の「琳派」をテーマとした作品群や、晩年の「コギャル」シリーズなど、常に新しい表現を展開した今井。
壮年期の1963年に制作された本作では、小さなグリーンの円を中心として、放射線状に光が放たれているかのような劇的な情景が描かれています。
幾層にも重ねられた絵の具は、さらにその上からペインティングナイフで削り取られ、重厚なマチエールが生み出されています。


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複雑に混ざり合う黒、白、黄に加え、よく見るとネオンピンクのような鮮やかな暖色が細かな飛沫となって散りばめられています。


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キャンバスではなく紙を支持体としているとは思えないほどの迫力です。
厚みのあるパネルにセットされ、アクリルボックスの額に入っております。


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裏面には今井の直筆サインと年記。
サインの周辺にも絵の具が飛び散り、絵筆を片手に制作していた当時の臨場感さえ感じます。


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「アンフォルメル」を中心とした表現主義的な抽象絵画は、戦争や抑圧された社会的背景の不条理が誕生の根源となっている、と言われています。
画家たちはやり場のない感情を色彩に託し、激しく画面にぶつけ、そしてそれを執拗に削り取ることで、自身の存在や芸術の行く先を手探りで求めていたのかもしれません。

世界的にいま高く再評価されている戦後美術。
中でもこちらの今井俊満の貴重な油彩画は、比較的小ぶりでディスプレイもしていただきやすい作品です。

店頭にて、ぜひ「熱い抽象」をご体感くださいませ。
皆さまのご来廊を、お待ちしております。



今井俊満 Toshimitsu IMAI

1928年 京都に生まれる
1952年 渡仏。1960年代末までパリに定住
1955年 日本人初の「アンフォルメル」の主要メンバーになる
1960年 ヴェネチア・ビエンナーレに日本代表として出品
1983年 レジオン・ドヌール勲章オフィシエ受章
2000年 余命宣告を受け、東京・銀座にて「サヨナラ展」を開催
2002年 73歳で死去



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by umigallery-san | 2018-06-10 10:48 | 日本人作家 抽象

菅木志雄 水彩作品

【作品のご紹介】

新緑が美しい季節になりました。
ただいま海画廊では、「初夏のアートポスター展」を開催中です。
珍しいリトグラフポスターを多数展示販売しておりますので、ぜひご来廊くださいませ。


今月のブログでは、前回ご紹介した原口典之も所属する「もの派」の中心メンバー、菅木志雄の作品をピックアップいたします。


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Title: 囲界-9
年代: 1987年
技法: 紙に水彩
サイズ: 26×38cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください



石や木、ガラスの他、金属などの工業製品、可変性のある水や蝋を用いた立体、インスタレーション、絵画作品を手がける作家、菅木志雄。
在学中に「第11回シェル美術賞」を受賞するなど、初期の頃より目覚しい活躍をし、高い注目を集めています。

1960年から70年代の美術界では、作品と素材との関係性を問い直すことに対して、世界的に目が向けられていました。
その中で菅は「もの派」の作家として、「物質」とそれが置かれる「場」の相互作用によって生じる「風景」をテーマとした制作を一貫して続けています。


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グリーン一色のシンプルな抽象画です。
画面いっぱいに描かれた矩形の輪郭はラフなタッチでぼかされて、さらに右上の空間へと展開を見せています。

タイトルの「囲界」とは、「囲まれた世界」という意味でしょうか。
絵画作品の中の「地」と「図」の境界はどこにあるのかを、鑑賞者である私たちに問いかけているのかもしれません。


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壁に展示してみました。
作品がひとつの「モノ」として新しい景色を作り出し、空間をとても豊かなものにしてくれています。

現代美術を牽引する作家の、直筆サインが入った貴重な一点ものです。
今の時期に特におすすめの爽やかな色合いの絵柄に、上質な白木の額縁が良く合っております。
お部屋のイメージチェンジや、コレクション・アイテムにいかがでしょうか。

ただいま海画廊の店頭にてご紹介しております。
ご興味おありの方は、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。



菅木志雄 Kishio SUGA

1944年 岩手に生まれる
1968年 多摩美術大学絵画科卒業
1967年 「第11回シェル美術賞展」にて1等賞受賞
1978年 ヴェネチア・ビエンナーレ参加
1986年 「前衛芸術の日本」(ポンピドゥー・センター)参加
2015年 東京都現代美術館にて個展
2016年 毎日芸術賞受賞

東京都現代美術館、ダラス美術館、グッゲンハイム・アブダビ、テート・モダンなど、国内外の数々の美術館に作品が収蔵されている。



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by umigallery-san | 2018-05-10 12:37 | 日本人作家 抽象

原口典之 平面作品

【作品のご紹介】

先日の季節はずれの雪景色に驚かされたのもつかの間、
そろそろ桜の見頃も終盤に近づいた、ここ東京。

海画廊では、4月より「スプリング・フェア」と題し、新生活のスタートに飾りたいスタッフ一押しの作品を展示販売いたします。

今回はその中から、戦後の美術運動「もの派」のメンバーとして活動を続ける作家、原口典之による平面作品をご紹介します。


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Title: Green 98-1
年代: 1998年
技法: 紙にアクリル、コラージュ
サイズ: 63×44.8cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


1977年、ドイツのカッセルで4年ごとに開催される「ドクメンタ6」に日本人初の招待作家として参加し、鉄製のプールに廃油が満たされたインスタレーション「オイルプール」を発表した原口。
周囲の環境をオイルの表面に映り込ませ、反転したもうひとつの視覚空間を生み出した作品は、美術界に大きな衝撃を与えました。

今日に至るまで、現代社会における物質のあり方をテーマに、廃油や金属、ポリエステルなどの工業製品や、軍用機や自動車の一部を素材とした立体作品・インスタレーションを多く手がけています

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こちらの《Green 98-1》は、少し厚手の紙の上にアクリル塗装された紙をコラージュした、貴重な一点ものの作品です。

白い画面の中央に緑色の正方形を配した、とてもシンプルな構図。
覗き込む鑑賞者や飾られた空間を映し出すつややかな表面は、
鏡のようでもあり、あるいはぽっかりと開いた窓のようでもあります。

一切の装飾性がそぎ落とされ、それぞれの素材や形体の持つ存在感がいっそう際立っています。

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明るいグリーンは、これからの新緑の時期にもぴったりなのではないでしょうか。

少し難しい印象の現代アートも、「お部屋のコーディネート」や「季節感」という視点で選んでみると、より身近に感じられるかもしれません。

ただいま本作品は、海画廊の店頭にてご紹介可能でございます。
皆様のご来廊、お問い合わせをお待ちしております!



原口典之 Noriyuki HARAGUCHI

1946年 神奈川に生まれる
1970年 日本大学芸術学部美術学科卒業
1976年 シドニー・ビエンナーレ参加
1977年 ドクメンタ6にて「オイルプール」を発表、パリ青年ビエンナーレ参加
1997年 光州ビエンナーレ参加




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by umigallery-san | 2018-03-31 14:28 | 日本人作家 抽象

榎倉康二 ドローイング作品

【作品のご紹介】

暦の上では春とは言え、まだまだ厳しい寒さは続くようです。

海画廊ではただいま「海画廊コレクション」と題し、国内外の有名作家の人気の絵柄や、気鋭の若手アーティストによる1枚などを多数展示販売しております。

今月のブログでは、新入荷の中からピックアップした榎倉康二の作品をご紹介いたします。


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Title: 作品
年代: 1982年
技法: 紙にボイル油、グラファイト
サイズ: 55.3×75.2cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


“榎倉康二”という作家をご存じですか?
一般的な知名度はそれほど高くないかもしれませんが、知る人ぞ知る、日本の美術史を語る上では欠かすことのできない重要人物なのです。

戦後日本の前衛芸術運動「もの派」のメンバーとして活躍した榎倉。

屋外でのインスタレーションや絵画、版画、写真など、実に多彩な表現方法を操った作家です。
中でも、水や油、土といった流動的な素材を用いた平面作品やオブジェが代表的なシリーズとして挙げられます。


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                 (部分拡大図)

今回ご紹介する本作品、左側には「ボイル油」という、絵の具やペンキの原料としても使われるオイルが紙にじわりと滲み、画面中央へと少しずつ浸食しながら広がっていくかのように見えます。

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                 (部分拡大図)


対する右側には、「グラファイト」による漆黒の世界。
紙に炭が塗り重ねられるガサガサという乾いた音が聞こえてきそうな荒々しいタッチです。
ところどころかすれたり擦れたりするその質感は、独特の存在感を湛えています。

私たちがある物事と対峙したり、空間の中で物質が起こす何らかの反応を、「浸透」「干渉」などのキーワードを手がかりに追求することを生涯制作のテーマとした榎倉。

こちらの作品も、シンプルな色彩と構図による画面の中に、「染み込む」「擦れる」という触覚を視覚的に刺激させる仕掛けが盛り込まれた、とても奥深い作品です。

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作品を引き立てる浮かしタイプの額装にてご紹介しております。
横幅80cm強の額サイズは、このように本棚やリビングのテレビボードの上、オフィスや店舗の壁面にも飾っていただきやすいおすすめの大きさです。

ただいま海画廊の店頭にて実際にご覧いただけます。
榎倉によって見出された素材の持つ性質や美しさを、ぜひ体感していただければと思います。




榎倉康二 Koji ENOKURA

1942年 東京に生まれる
1966年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1968年 同大学大学院修士課程修了
1969年 初個展を開催
1970年 第10回日本国際美術展出品
1971年 パリ青年ビエンナーレに代表作《壁》を出品、優秀賞(パリ留学賞)受賞
1978年 ヴェネチア・ビエンナーレ出品
1995年 東京にて死去






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関根伸夫 ステンレス作品

【作品のご紹介】

早いもので、本年も残すところあとわずかとなりました。
この1年もたくさんの皆様にご来廊いただき、誠にありがとうございました。
来る年も、お客様と作品との出会いのお手伝いが出来ればと思っておりますので、変わらぬご愛顧のほど、お願いいたします。

さて、師走を締めくくる今月号として、関根伸夫のステンレス作品をご紹介いたします。

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Title: ピラミッドの頂
年代:1982年
技法:ステンレス
サイズ: 13.1×27.2×17.4cm
サイン: 有
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戦後日本を席巻した美術動向「もの派」のパイオニアとして活躍した関根伸夫。
1968年、神戸須磨離宮公園が舞台となる第1回現代日本野外彫刻展に出品した作品「位相‐大地」が、同派の誕生のきっかけとなったことはよく知られています。


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Title: 大地の点
年代:1982年
技法:ステンレス
サイズ:36×32.5×2cm
サイン: 有
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造形を不可変のものではなく、環境に応じて変形可能の「相」であると捉えた関根の理論は、従来の彫刻の概念を根底から大きく覆しました。
今回ご紹介する2点もこのような側面から眺めてみると、美術史に名を刻んだ作家の意図が垣間見えるのかもしれません。


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刷毛跡のようなタッチの残るステンレス面と、絵の具の飛沫を思わせる黒色の部分の対比が印象的な「ピラミッドの頂」。
ひんやりと冷たく鋭利なイメージですが、太陽光や電灯の光を浴びると、ピラミッド型の彫刻そのものが輝いているかのような、あたたかで神秘的な雰囲気をまとって見えます。


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こちらは曇りのない鏡面の輪郭部分に、タイトル、署名、年記が刻まれたレリーフ状の作品です。
裏面に吊金具が取り付けてあるので、このようにすっきりと壁にかけて展示していただけます。

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近づいてみると・・・

ただいま海画廊にて開催中の「クリスマスギフトフェア」の店内帯の文字が一部歪んで映っているのがお分かりでしょうか。
ツヤツヤのミラーの中央部分に意図的にぽつんと凸状の「点」が作られています。
対峙するものが映りこんで初めて成立する本作。
設置する環境に応じてさまざまな風景を切り取り、観る者を魅了する作品です。


こちらの作品はただいま海画廊の店頭にてご紹介可能でございます。
質感のとても美しい作品です。
ぜひ実際にご覧になりにお越しくださいませ。

皆様のご来廊をお待ちしております。



関根 伸夫 Nobuo SEKINE

1942年 埼玉県に生まれる
1968年 多摩美術大学大学院油画研究科修了
第1回現代日本野外彫刻展に「位相‐大地」を出品
1970年 ヴェネチア・ビエンナーレに参加、その後2年間滞欧
1973年 環境美術研究所設立
1978年 ヨーロッパ3カ国巡回個展開催
1987年 「位相絵画展」を日本で巡回
2002年 韓国釜山ビエンナーレ、彫刻プロジェクト参加
2012年 「東京1955-1970展」(ニューヨーク近代美術館)にて特集展示

その他、展覧会歴、各国美術館への収蔵作品多数。
現在、ロサンゼルスを拠点に活動を行っている。




新入荷の情報は海画廊HPで随時更新しています。
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お問い合わせはこちらへお願いします。
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千代田区神田神保町1-1
三省堂書店神保町4F
03-3233-3359
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by umigallery-san | 2017-12-21 12:53 | 日本人作家 抽象

松谷武判 水彩・版画作品

【作品のご紹介】

いつの間にか街はすっかり秋めいて、ここ東京は紅葉の見頃が待ち遠しい季節となりました。

3回連続でお届けしました「デリエール・ル・ミロワール特集」も、ここでちょっとひと休み。
今回は、日本の現代美術界を牽引するアーティスト、松谷武判の作品をご紹介いたします。


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Title:繁殖の夢
年代:1973年
技法:シルクスクリーン
イメージサイズ: 73.1×52.9cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください



1960年、具体美術展に初出品。
1963年にはビニール系の接着ボンドを用いた半立体状の作品を出品し、その革新的な表現が吉原治良に見出されて、同会会員に推挙されます。
以後、「具体」の中心メンバーとして活動を始めるようになりました。

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Title:OBJECT B
年代:1971年
技法:リトグラフ
イメージサイズ: 63.5×51.6cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください



1966年に渡仏し、パリにアトリエを構えた松谷武判。
1970年代半ばになると、紙と鉛筆による白黒の世界で“日本的な美意識”を魅せる作風へと到達し、以来「モノクローム」を重要なテーマとして追求し続けています。


ねっとりと垂れ下がる有機的なカタチ。
つややかな光沢。

シートでご紹介中のこちらの2点、どちらも1970年代の貴重な版画作品です。


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Title: SUMMER-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


こちらは2000年に描かれた四季のシリーズから、「SUMMER」、「AUTUMN」、「SPRING」の3点。


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Title: AUTUMN-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: Sold Out


画像では分かりづらいのですが、濃い黒色の部分は、作家特有のビニールのような質感で描かれています。


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Title: SPRING-2000
年代:2000年
技法:紙に水彩
シートサイズ:25×16cm
サイン:有
プライス: お問い合わせください


こちらの作品、黒とシルバーの額縁を合わせてみたところ、とてもクールですっきりとした印象になりました。


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小さめサイズのため、壁に吊金具を設置するのが難しい場合でも、このように台の上に立て掛けて飾っていただくこともできます。


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2点並べて展示するとこのようなイメージ。
リズム感も生まれて、いっそう素敵な空間作りができるのではないでしょうか?


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松谷武判はただいまヴェネチアにて開催中の「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」に国際招待作家として参加しています。
今後ますます世界的にも注目が高まりそうですね!

ご紹介しました作品は、海画廊の店頭にてご覧いただけます。
どうぞお気軽にお立ち寄り・お問い合わせくださいませ。



松谷武判 Takesada MATSUTANI

1937年 大阪に生まれる
1954年 大阪市立工芸高校日本画科入学
1960年 具体美術協会展に出品
1966年 フランス政府留学生選抜第1回毎日美術コンクールでグランプリを受賞し、渡仏
1967年 S.W.ヘイターの版画工房「アトリエ17」に入門
1970年 独立し、モンパルナスにシルクスクリーン版画工房を作る
2002年 西宮市民文化賞受賞
2017年 第57回ヴェネチア・ビエンナーレに参加

現在、パリと西宮の工房を行き来しながら活動を続ける。



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by umigallery-san | 2017-10-12 12:52 | 日本人作家 抽象